「誰からも好かれたい!」
そんな「叶わぬ願い」を、抱いていませんか?
この記事では
- いつも周囲に合わせてしてしまう。
- 嫌われないために必死。
- 自分の評価を上げるために必死。
という人のために、
を、(常識にとらわれない思想を説く)「アドラー心理学」を交えながら、わかりやすく解説しています。
かつての私(Sバード)も、みんなに好かれたくて、いつも自分を消耗していました。
ところが、今回紹介する内容を意識してからは

と感じるようになりました。
1.誰からも好かれる必要がない理由(1):人は必ず嫌われる
これが、誰からも好かれる必要がない理由です。
誰からも好かれる人など、この世に一人もいません。聖人とよばれる徳の高い人物でさえ、嫌われることを避けられませんでした。
【聖人たちの「嫌われた」事実】
- 家族を捨てて出家したブッダは、妻・ヤショーダラーから猛烈に憎まれた。
- イエス・キリストの挑発的な行動は、祭司長や律法学者を激怒させ、イエスは十字架にかけられた。
- マザー・テレサの慈善活動は、一部のジャーナリストや学者などの反感を買い、痛烈に非難されている。


「人は必ず、誰かに嫌われる」。これが世の真理です。
もしあなたがこの真理に背き、「万人に好かれよう」と身を粉にして奮闘したならば、やがて自己分裂を引き起こし、あなたは消滅してしまうでしょう。
「誰からも好かれよう」と努力するのは、人生を無駄にする愚かな行為。あなたに何のメリットも、もたらしません。
「人は必ず、誰かに嫌われる」。この事実を受け入れましょう。
2.誰からも好かれる必要がない理由(2):他人の心は「スルー」できる
ZOZOの前澤友作社長元社長。Twitterでのストレートな発言が炎上し、たびたび賛否両論を呼び起こしています。前澤さんのことを良く思う人もいれば、悪く思う人もいるからです。
同様に、あなたが何か新しい行動を起こすと、それを良く思う人も悪く思う人も当然出てくるでしょう。
ここで、アドラー心理学の「課題の分離」という概念を簡単に説明します。
19世紀生まれの精神科医、アルフレッド・アドラーが創始した心理学。これまでの心理学とはまったく異なる視点で、自分らしく生きるための思想を説く。
アドラー心理学は
つまり、他者の課題には介入するなと唱えます。
「課題の分離」は、次のような壁を作るイメージです。

この「課題の分離」を用いると、
ということがわかります。
他者が
- 好きだ
- 嫌いだ
- ウザい
- 共感できない
と、勝手にあなたを評価しているにすぎません。他者の課題は、スパッと切り捨てる。
さらに、前へ進もうとしているあなたには、他人の言動に一喜一憂している暇などないはずです。
しましょう。
華麗にスルーするための心構えを、西村博之さん(匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者)が、わかりやすく解説しています。
たとえば、犬にかまれたら「痛っ!」とは思いますけど、犬に向かってマジギレすることはないですよね。これ、人に対しても同じなんです。
ひろゆき著『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』SBクリエイティブ、2019年
単純明快ですね。あなたのことを良く思わない連中がいたら、「ヘンな犬が吠えているな」くらいに思って、スルーしましょう。
3.人に好かれなくてもいい生き方-おすすめ本(3冊)
最後に、あなたにお薦めできる「人に好かれなくてもいい」生き方が学べる本を紹介します。
私(Sバード)が実際に読んだ本の中から、以下のいずれかに当てはまるものを選定しました。
- 人に好かれなくてもいい生き方の「本質」が書かれている。
- 事例が豊富で、わかりやすい。
- 誰もが実践できる内容である。
人に好かれなくてもいい生き方・おすすめ本-1:『嫌われる勇気』
200万部を超える大ベストセラーの自己啓発本。
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨匠」といわれるアルフレッド・アドラーの思想を、「青年と哲人の対話」という物語形式で綴っています。
人生を変える「劇薬」ともいわれるアドラー心理学と、その教えに納得できない悩み多き青年。「変われない自分」「対人関係の悩み」「劣等感」など、私たちの身近な悩みをテーマに、青年と哲人が激しく議論を交わします。
自分の悩みと青年の悩みを重ね合わせながら読めるのが、この本のユニークなところ。私たちの気持ちを見事に代弁してくれる、青年の激しいツッコミに、思わずハッとさせられました。
「他人に嫌われるのを恐れて、一歩を踏み出せない」。そんなあなたを自分らしい生き方へと導いてくれる、価値ある一冊です。
人に好かれなくてもいい生き方・おすすめ本-2:『自分は自分、バカはバカ。』
面倒な相手をスルーするためのメンタル本。
著者であるひろゆきこと西村博之さんは、匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者。現在はフランスに移住し、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人を務めています。
「人間観察モードで眺める」「おかしな奴とは戦略的に距離を置く」。これらの考えをベースに、嫌な上司や同僚、ネット上の変な人に振り回されない方法を、ひろゆき氏の独自の視点で軽快に説いてくれます。
面倒な相手と正面衝突して無駄なエネルギーを使っていた、過去の私。「この本のメンタル術をもっと早く知っていれば、ご機嫌に過ごせたのに……」と感じました。
対人関係のストレスに悩まされている人にとって、有用な一冊となるでしょう。
人に好かれなくてもいい生き方・おすすめ本-3:『自分のことだけ考える。』
無駄なものに振り回されないメンタル術を説く、ホリエモンのメンタル本。
ホリエモンこと堀江貴文さんは、2000年代前半に「IT長者」として注目を集め、一躍、時代の寵児に。現在は実業家として、宇宙ロケット開発や予防医療などの分野で活躍しています。
「はたして友達は必要か?」「他人の正義感はスルー」「プライドを捨てよ」などをテーマに、自分のことだけに集中する生き方を痛快に説いてくれます。
ひたすら自分の道を突き進むホリエモンの、説得力のある数々の言葉。その一つひとつが私の心にグサッと突き刺さり、ホリエモンが背中を押してくれているようでした。
新たな一歩を踏み出そうとしているあなたに勇気を与えてくれる、貴重な一冊です。
4.まとめ
- 人は必ず嫌われる。
- 他人の「心」はスルーできる。
「誰からも好かれよう」と空回りしているうちに、人生はあっという間に終わってしまいます。
私と一緒に、人に好かれなくてもいいストレスフリーな生き方を実現しましょう。
それでも
- 「私には無理」
- 「キャー! 嫌われたくない」
という人へ

この記事が新たな一歩を踏み出すきっかけとなれば、嬉しいです。
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引用・参考文献
- 岸見一郎・古賀史健著『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社、2013年
- 岸見一郎著『アドラー心理学入門』第22版、KKベストセラーズ、2014年
- ひろゆき著『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』SBクリエイティブ、2019年
- 堀江貴文著『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』ポプラ社、2018年