こんにちは。個人起業家(一人起業家)のSバードです。
「俺のビジネスで社会貢献するぞ!」「自分を信じて突き進むぞ!」
起業家の多くが、高尚な使命感や野心を持ってビジネスを始めます。しかし、感情が先走っただけのビジネスは、無残に失敗します。
起業の成功率を上げる “ある法則” を、彼らは知らないからです。その法則とは、ホリエモンが提唱する「儲かるビジネスの4原則」。
- 金なし
- コネなし
- 実績なし
- でも、最速でビジネスを成功させたい
そんな個人起業家にとって、この4原則は、強い味方となります。

1.ホリエモンってどんな人?
ライブドアの元社長であるホリエモンこと堀江貴文さんは、2000年代前半に「IT長者」として注目を集め、一躍、時代の寵児に。
現在は、実業家として
- 宇宙ロケット開発
- 予防医療の普及活動
- スマホアプリのプロデュース
- お店のプロデュース
- 高校の主宰
など、(宇宙開発から教育まで)幅広く活動しています。
ライブドア事件ですべてを失った、ホリエモン。それでも彼がずっと活躍できているのは

と思います。
そんなホリエモンが提唱する「儲かるビジネスの4原則」は、個人起業家にとって、何よりも説得力のあるアドバイスとなるでしょう。
2.起業を成功に導く「儲かるビジネス4原則」
「儲かるビジネスの4原則」について、ホリエモンが次のように語っています。
私は起業するに当たって、自分の好きな商売ではなく確実に上手くいく商売から始めたほうがいいと言っている。具体的には、
利益率の高い商売
在庫を持たない商売
定期的に一定額の収入が入ってくる商売
資本ゼロあるいは小資本で始められる商売をやればほぼ確実にうまくいくと指南してきた。
この4原則のからくりを、一つずつ解説していきます。
【原則 1】利益率が高い
商売には、「仕入れ費」「通信費」「広告宣伝費」などのコストが伴います。このコストと利益のバランスが、商売の成功を大きく左右します。
例えば、A店とB店で、それぞれ月に50万円の売上があったとします。
- A店では、毎月45万円ものコストがかかるため、1か月の利益は5万円。(=利益率 10%)
- B店では、毎月5万円のコストで済むため、1か月の利益は45万円。(=利益率 90%)

B店では、A店の9倍も儲かっています。同じ売上額でも、コストが安ければ安いほど、利益は大きくなるからです。同じ商売をするなら、利益率が高いほうが効率的に稼げます。
利益率が高い(手元に多くのお金が残る)ビジネスには、以下のようなものがあります。
- 出張専門のマッサージサロン → 店舗を持たないため、コストを大幅に削減できる。
- 情報商材の販売 → 電子媒体で販売できるため、材料費がかからない。
- 不動産屋 → 1件あたりの取引額が大きいため、それに比例して報酬額も大きくなる。
資金も人手もない個人起業家は、小さな労力で大きな利益を生み出さなければなりません。
【原則 2】在庫を持たない
スーパー、雑貨屋、家電量販店、etc……。私たちがいつも便利に買物ができるのは、お店に大量の在庫があるからです。
この在庫を抱えるためには
- 仕入れ
- 保管設備
- 品質管理
- 過不足数の把握
など、莫大なコストがかかります。
また、
- 「売れ残り」が生じると、利益を回収できない(無駄な廃棄コストもかかる)。
- 「欠品」になると、販売機会を逃してしまう。
など、在庫を抱えることは、大きなリスクを伴います。
大量の在庫をさばいて利益を得るビジネスモデルは、資金力と人材が豊富な大企業の手法です。
資金力に乏しい個人起業家は、
で効率良く稼ぐしかありません。
- 自分のスキルを売る
- 情報やノウハウを提供する
など、モノを扱わないビジネスを選ぶことによって、事業に失敗するリスクを大きく減らせます。
【原則 3】定期的に一定額の収入が入ってくる
「毎月、安定した収入を得られるか?」。個人起業家の誰もが、不安に思います。
安定した収入を得られないと、生活が苦しくなるのはもちろん
- 精神が安定せず、仕事に支障が出る。
- 事業をアップデートするための投資ができない。
- 事業が潰れる。
- パートナーに逃げられる。
など、恐ろしいことが起こります。
そうならたいためには、
が必要です。
この仕組みを取り入れたビジネスには、以下のようなものがあります。
- 教室の運営
- オンラインサロンの運営
- 有料メルマガの配信
- アフィリエイト
「月額の会員制サービス」である①~③は、お客が一度契約すれば、長期的に定期収入を得られます。④では、アクセスの集まるWebサイトを作れば、放っておいても安定した広告収入を得られます。
このように定期収入を自動発生させることによって、経営を安定させることができます。
【原則 4】小資本で始められる
潤沢な資金のある大企業とは違い、資金力に乏しい個人起業家は、小さな投資(小資本)でビジネスを始めるべきです。
そうしないと、

というような悲劇が起こります。
小資本で始められるビジネスには、先ほども紹介した
- 出張専門のマッサージサロン
- レンタルスペースを利用した教室の運営
- 有料メルマガの配信
- アフィリエイト
などの
- 店舗を持たないビジネス
- インターネットを活用したビジネス
が該当します。
個人起業家は、最低限のお金で小さくビジネスを始めましょう。
3.さらにこんな原則も
ホリエモンは、次のことも語っています。
だが「パクる」というのは基本的には誰にでもできて、成功する確率も高くなる。
堀江貴文著『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』ポプラ社、2018年
起業で成功するためには、成功している事例を取り入れるのが、最も効率的です。すでに成功しているやり方を真似するため、当然、失敗する確率は低いです。
例えば、あなたがマッサージサロンを始めるとしましょう。あなたのお店が成功するためには……
成功しているセラピストのホームページを覗いたり、実際にそのお店を利用したりして
- メニューの種類
- 価格設定
- 特典の内容
- ホームページの設計
- 接客
- 施術のテクニック
など、あらゆる戦略を徹底的に分析します。そして、それらの戦略を(自分なりにカスタマイズして)あなたのお店に取り入れます。
このように成功事例を徹底的にパクることによって、最速で稼ぐことができます。
4.ホリエモンのビジネス本-おすすめ(4冊)
最後に、個人起業家のあなたにお薦めできる「ホリエモンのビジネス本」を、丁寧な解説付きで紹介します。
ホリエモンのビジネス本・おすすめ-1:『多動力』
ホリエモンのビジネス書といえばコレ!
これからの「個が活躍する時代」に必要とされるビジネス能力を解説した本。
机上の空論的なビジネス書が多いなか、この本は実業家のホリエモンが書いているだけあって、説得力が違います(超実践的)。
「見切り発車は成功のもと」「自分の価値を1万倍に高める」「分身に仕事をさせる」などをテーマに、楽しみながら効率的に働くすべが、余すことなく書かれています。
どのパートも斬新的ですが、個人的には、第8章の「永遠の3歳児たれ」に刺激を受けました。常に思考を停止させないために、このパートを定期的に読み返しています。
この記事で紹介した「4+1原則」に「多動力」が加われば、大きく自信を持って起業できるでしょう。
ホリエモンのビジネス本・おすすめ-2:『99%の会社はいらない』
日本の会社のおかしさを暴きながら「新しい働き方」を示してくれる、痛快な本。
主に「会社」という仕組みに着目していますが、一人ビジネスに役立つ情報が満載です。
前半では既存の働き方に縛られることの危険性を説き、後半では好きなことを仕事にするための実例を紹介しています。
資金も人手もないけれど、効率良く稼ぎたい。そんな個人起業家にとって、特に第2章の「仕事の最適化」という考えが、大いに役立つでしょう。
この記事を読んでいる人のほとんどは、古い体質の職場で働いたことがあるかと思います。だからこそ、この本で洗脳を解き、「新しい働き方」で起業を成功してほしいです。
ホリエモンのビジネス本・おすすめ-3:『ゼロ』
あなたは、ホリエモンと聞いてどんなイメージを持ちますか?
- 強欲な金の亡者
- 血も涙もない合理主義者
- 物言いのキツい無礼者
そんなネガティブなイメージを持つ人も多いですが、全部メディアが作り上げた虚像です。
ホリエモンも、元々は田舎者。天才でもなければ超人でもなく、「働くことに真摯で」「自由を愛し」「遊び心溢れる」普通の人間です。
そんなホリエモンの自叙伝である『ゼロ』は、私たちに「働く本当の意味」を考えさせてくれます。
私は今まで「働く意味」など考えたこともありませんでしたが、この本を読んで、自分なりの意味を発見しました。また、「お金も実績もゼロでも、必ず起業できる」ということを、あらためて気づかせてくれます。
「起業したいけれど、一歩を踏み出せない」「やりたいことが見つからない」という人は、ぜひ読んでみてください。
ホリエモンのビジネス本・おすすめ-4:『自分のことだけ考える。』
先ほど解説した5つ目の原則「徹底的にパクる」で引用させてもらった本。
ビジネス書というよりは、自分に集中する生き方を説いたメンタル本です。
主に「無駄なものに振り回されないメンタル術」について書かれていますが、ビジネスに役立つ考え方が満載です。
「徹底的にパクる」以外には
- 「執着心は旺盛たれ!」
- 「バランスがよくても社会では得をしない」
- 「ひとつの熟考より3つの即決」
- 「コミュニケーションスキルなんていらない」
- 「対等の関係になろう」
などのパートが、ビジネスに役立つでしょう。
5.まとめ
- 利益率が高い(手元に多くのお金が残る)
- 在庫を持たない
- 定期的に一定額の収入が入ってくる
- 小資本で始められる
- 成功事例を徹底的にパクる

引用・参考文献
- 六本木で働いていた元社長のアメブロ「起業してほぼ確実に成功する方法」、(閲覧日:2019年8月3日)
- 堀江貴文著『自分のことだけ考える。無駄なものにふりまわされないメンタル術』ポプラ社、2018年